知っておきたい!中学受験の過去問題集の入手方法と種類

中学受験では、夏休みが終わると小学6年生の多くは過去問に取り組み始めます。受験する学校の過去問については指定された年数分用意しなければなりません。多くの人が併願を組んで複数の学校を受験するため、過去問だけでもかなりの量になり驚くことでしょう。

中学受験で過去問を用意する際、気になるのがどうやって集めるかです。過去問も販売されているもの以外にも様々な入手方法があります。どういったタイプのものがどこで入手できるかを知っておくと過去問をスムーズにそろえることができ、保護者の負担もかかりません。

今回は、中学受験の過去問の種類と入手方法について紹介をします。これから過去問を揃える方は一通りの情報を頭に入れておけば、効率よく必要な過去問を揃えることができ、なおかつ適切な活用ができるようになります。

目次

中学受験の過去問の種類は主に3種類

中学受験生が手にする過去問は主に3種類あります。同じ過去問でも中身を見てみると意外と違うものです。塾によってはどのタイプの過去問を用意するか、何年分必要か、といったことが細かく指示されることもあります。

過去問を始める頃までに指示された過去問を一通り用意するために、早めに過去問の種類と入手方法を頭に入れておきましょう。

中学校が配布する過去問

多くの学校では学校説明会や入試説明会といった機会に過去問の配布を行っています。配布される過去問も、学校によって配布内容が様々です。どのようなタイプがあるのか事前に確認しておきましょう。

入試本番と全く同じもの

多くの学校の中学入試の問題は、配布しやすいように冊子形式になっています。この冊子形式の入試問題を入試本番で使用する分だけでなく学校説明会や入試説明会で配布する分まで用意している学校もあるのです。

このような本番同様の入試問題は手にすると生徒たちのモチベーションもものすごく高まりますし、実際の入試問題がどのくらいの余白があるのか、どのような紙質なのか、といった細かなことも確認することができます。

入試問題がすべて印刷されたコピー

入試問題の冊子を大量に印刷して配布するのはかなりのコストがかかります。そこで、学校によっては入試問題をすべて印刷して配布するというケースもあります。サイズが縮小されていたり、印刷形式が違ったりする場合には実際の形式がどのようなものか説明をしてもらえることが多いです。そのためコピーであっても、本番同様の形で過去問演習をすることができます。

学校オリジナルの過去問集

学校によっては毎年「○○中学校入試問題集」という形で全日程のすべての問題を冊子形式にして学校オリジナルの過去問集として配布するケースもあります。一部の学校では有料で販売されることもありますが、ほとんどの学校は無料配布です。

学校によっては入試問題だけでなく、解答用紙や解説、さらには合格最低点や合格者平均点、各問題の正答率といった細かな入試資料についても同封されているケースもあります。学校によっては小学校6年生が対象の入試説明会でのみ配布される貴重な資料の場合もあるので、学校が配布する場合にはどの説明会での配布になるのか事前に確認しておくのが望ましいです。

配布された過去問は中身の確認が大切

過去問が配布されると聞くと、すべて必要なものがそろうように思いますが、中身の確認が大切です。学校によっては一部の問題しか配布されなかったり、複数回次ある学校の場合には一度分しか配布されなかったりするケースもあります。また、過去問の問題は配布しても解答や解説は配布しないという学校も少なくありません。「学校で過去問が配布されるから購入する必要がない」と思っていても、後から過去問を確認すると内容が足りなくて焦ることもあるので注意しましょう。

過去問集を購入する

大学受験の「赤本」のように、中学受験でも学校ごとの過去問が販売されています。複数の会社から販売されており、それぞれに特徴があります。有名なものは以下の3種類です。

中学入学試験問題集(みくに出版)

毎年7月頃に発売されるもので、男子・共学版、女子・共学版、というように男子用と女子用の問題集が算数、国語、理科、社会のそれぞれの教科と公立一貫校向けのものとが販売されています。全国の学校が掲載されているのが大きな特徴です。こちらは解答用紙や解説はついていません。全国の学校の過去問を一通り解いてみたいという人や、公立一貫校を受験するのに適性検査の問題をたくさん解きたいという人向けの問題集です。

学校別問題集 スーパー過去問(声の教育社)

本屋さんで購入する過去問、というと声の教育社の過去問と、次に紹介する東京学参の過去問の2種類があります。どちらも価格帯はほとんど変わらないですが掲載内容に違いがあります。そこで2つの違いを確認し、自分に合っているものを選ぶ必要があります。

声の教育社の過去問集の特徴は解説のわかりやすさです。子どもたちが自分で解き直しをしても内容が理解できるよう、細かいところまで説明が書かれています。過去問を解いても解き直しをしなければ学力は身につきません。解説が丁寧であれば自習でも十分理解して解き直しをすることができるので、効率的に過去問演習が進められます。

解答用紙が別冊でついているだけでなく、実際の解答用紙のサイズに合わせた変倍率が書かれているのでコピーが簡単にできる点も便利です。問題の配点が公開されていない学校については予想配点を計算してくれているので自分で計算する手間がかかりません。

中学校別入試過去問題集シリーズ

東京学参が販売しているもので、声の教育社との大きな違いは問題の難易度がかかれていることです。一つひとつの問題に対し「基本」や「重要」といったことが書かれているため、落としてはいけない問題や合否を分ける重要な問題を把握することができます。復習する際も、どの問題から解けばよいかがわかりやすい点でも便利です。

また、解答用紙がファミマプリントで印刷できるという新しいサービスも始まっています。ファミリーマートにあるコピー機で原本とほぼ同じサイズの解答用紙を購入印刷することができるので、必要な枚数だけ印刷できて便利です。

過去問を購入するのは塾の指示も聞いてからにする

過去問演習を進める際、塾によって指示される内容は異なります。問題集についてもどちらでもよいとする塾もありますが、管理をしやすくするためや、塾で一括購入するために同じ過去問を購入するように指示されることもあります。

もしも細かな指示のある塾の場合、すでに購入している過去問があったとしても別のものを購入し直さなければならないケースもあります。二度手間になるだけでなく、費用も倍かかることになるので塾から指示があるまで購入するのは避けましょう。

インターネットから入手する

何でも知りたい情報が集められるインターネットですが、過去問についても集めることが可能です。インターネット上で過去問を入手する方法は複数あります。

学校のホームページ

学校のホームページに掲載されている過去問にもいろいろなタイプがあります。実際の入試で使われたものを複数年分、複数回次分掲載している学校もあれば、一部だけ掲載していたり、著作権の関係で国語以外を掲載していたりといったケースもあります。

また、学校によっては問題だけ掲載していて解答や解答用紙、配点といったものは用意されていないケースもあります。逆に販売されている過去問集のように細かい分析まで掲載されているという学校もあり、ホームページ内での過去問の取り扱いはかなり差があるのが現状です。学校によって大幅に取り扱い内容が違うので、早めに内容は確認しておきましょう。また、年度によっては掲載の有無も変更があることもあるのでダウンロードは早めにしておくと安心です。

過去問掲載サイト

学習塾などをはじめとした入試情報を提供しているサイトの中には全国の入試問題を掲載しているサイトがあります。こういったサイトを利用すれば自宅で簡単に過去問の印刷が可能です。

ただし、サイトによって掲載されている過去問の状態は異なります。実際の過去問をスキャンしたデータがあげられている場合もありますし、市販の過去問のように打ち直したものの場合もあります。稀にですが、印刷が不鮮明なものやスキャンした際にななめになってしまっているようなものもあります。また、サイトによっては一部教科のみ取り扱っていたり、複数回試験がある学校の場合には不足が生じていたりすることもあり、きちんと確認しないと必要な過去問がそろわないということもあるので気を付けましょう。

状態がきれいなものであれば過去問演習で使うこともできますが、中には過去問を解くのに不便を感じてしまうようなものもあります。また、そろっていないことで過去問演習が思うように進められないこともあります。そのため、過去問掲載サイトのもので志望校全ての過去問演習を行うというのは難しいと考えておいた方が良いでしょう。自宅でも簡単に印刷できるのが、過去問掲載サイトの便利な点です。そこで、2回目以降の復習の際に使うようにすると有効活用できます。

フリマアプリや古本屋を活用する際は注意が必要

最近では様々なものがフリマアプリで販売されており、過去問も取引がされています。古本屋もインターネット通販を利用して購入することができるため、志望校の過去問があれば簡単に購入することが可能です。そのため過去問入手のひとつの方法として活用する人も出てきています。

便利ですしで定価よりもリーズナブルに購入することのできるものではありますが、購入の際には注意が必要です。まずは年度がいつのものか確認するようにしましょう。あまりにも古すぎると役に立たないケースがありますし、最新の過去問が入っていない場合には別途最新の過去問を入手する手間がかかります。

もう一つの注意点として、中古であるため状態が悪いものがあるという点があります。中には書き込みがされていたり、解答用紙を紛失していたりするものもあるので購入しても役に立たないこともあるのです。中古品であるため、購入前にはしっかりと状態を確認するようにしましょう。

このようにトラブルもある中古の過去問ですが、古い年度のものを入手できるというのはメリットです。5年分や10年分取り組みたいという場合には、市販の過去問集だけでは必要な年数分集めることができません。そこで中古の過去問を購入すれば、5年分や10年分集めることができるのです。古い過去問も必要になった際には、フリマアプリや古本屋を確認するとほしい年度のものが見つけられることもあります。

過去問は最後の仕上げの大切なもの

過去問は中学受験の際、志望校合格に向けて仕上げで取り組むとても大切なものです。そのため塾からも過去問の取り扱いには細かく指示がされます。いつから取り組むかということだけでなく、先に述べた通り購入する際にはどこのものにするか指示されたり、原本を持っていても別途購入を指示されたりします。さらには購入した過去問集や原本を入手した過去問も、何度も復習するために、すべて印刷して使用するよう指示されることも少なくありません。

塾から過去問の指示を受けるまでは、無料で入手できる過去問は入手するようにするだけにして購入するものについては指示を受けてからにするようにしましょう。また、原本は説明会などでもらうとすぐに解いてみたいと思うものです。中を覗いてみるのはいいですが、書きこんで解いてみるのは避けましょう。多くの塾では、原本を持っているという場合には本番直前に原本を使って実践に近い形で過去問に取り組むよう指示します。そのため直前まできれいな状態で残しておくのが望ましいのです。

まとめ

今回は過去問の入手方法を紹介しました。入手する方法も複数種類ありますし、過去問の中身もそろっていたり一部だけになっていたりと様々です。必要なものを必要な形で入手するためにも、夏休みまでに志望校の過去問が学校での配布があるのか、配布はどのような形式のものかといった情報を確認しておくようにしましょう。

小学6年生の9月以降の過去問の取り組みは合否にとても大きく影響します。過去問集も市販のものは2種類あり、使い勝手は違うものです。塾から指示がない場合には、早めに本屋に出向き、2種類を見比べて子どもが使いやすいものを選ぶようにしましょう。塾から指示がある場合には、きちんと従って取り組むことでラストスパートで合格力を身につけることができます。

 
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