中学受験の赤本(過去問題集)は声の教育社と東京学参のどちらを買う?

中学受験において、過去問演習というのは合格に向けてとても大切な役割を果たすものです。過去問には合格の可能性がどのくらいあるかを判断したり、併願校を決めたり、本番の入試に向けての実践練習をしたりという目的があるため、どの塾でも過去問に対しては比較的熱心な指導が行われます。

過去問に取り組む際、悩む問題の一つが「どの問題集を購入するか」ということです。赤本といわれる過去問題集は2つの出版社から販売されているため、どちらのものを選べばよいか迷うことがあります。

せっかく購入したら、その過去問をしっかりと取り組みたいものです。購入後にほかのものに切り替えるとなると、余計な出費がかさむのはもちろんのこと、新たに購入する手間がかかってしまいます。そこで、ここではどちらの問題集を購入するか迷わないよう、そして購入後に買い替えるような手間がかからないよう、2つの問題集の特徴や違いを紹介していきます。

目次

中学受験の過去問題集は大きく2種類

赤本といわれる中学受験の過去問集には「声の教育社」と「東京学参」の2種類があります。どちらがどのような特徴があるのか、2つの違いを紹介していきます。

声の教育社

声の教育社はオレンジと黄色の表紙が特徴的な、中学受験を代表する過去問集の出版元です。中学入試、高校入試どちらの過去問集も200校以上の学校のものを出版しています。受験生とその保護者に根強い人気を誇り、中学入試の定番ともされている問題集です。

東京学参

東京学参は数年前までは、中学入試よりは高校入試の過去問集を販売する会社というイメージが強かったです。しかし、最近では中学入試でも出版する校数を増やしており、着々と使用率が高まっています。会社の新しい取り組みとして、コンビニで解答用紙が簡単に印刷できるサービスを導入しているという点で人気を集めています。

中学受験ではどちらの過去問がよいのか

中学受験でよく使われる過去問集が2種類あるとなると、どちらの過去問を選べばよいのか迷うものです。そこで、4つの項目で両者を比較検討してみます。

掲載年数の多さは東京学参

学校によって微妙に誤差はあるものの、複数回次行われている学校の場合には、多くの場合に東京学参のほうが掲載されている入試問題集が多くなっています。学校によっては掲載年数が2年、試験回次でいうと6回分ほど異なるということもあるので、少しでも多くの問題を解きたいという場合には東京学参を選ぶのが望ましいでしょう。

使い勝手の良いと評判なのは声の教育社

声の教育社が長く人気を集めてきたのは使いやすいという点です。具体的には、解答用紙にコピー用紙の変倍率が書かれていて、簡単に入試本番の解答用紙と同じサイズに印刷ができます。また、解説も分かりやすくて丁寧と評判です。過去問は難易度の高い問題も多く、解説を必要とする問題が多くあります。そのため、わかりやすい解説が用意されていると、解きなおしもはかどり効率的に過去問が進められるのです。

入試データの分析が細かいのは東京学参

東京学参の過去問で人気なのは分析データがわかりやすいという点です。一つ一つの問題に「重要」とか「基本」といった情報が書かれており、どの問題が確実に抑えるべきものなのかが明確になっています。復習をするときに優先的に取り組む問題が把握しやすいというのは、反復練習がしやすくなり助かるポイントです。

国語の問題掲載数が多いのは声の教育社

もちろん学校や年度によって差が出てしまうことはありますが、声の教育社のほうが全体的に国語の問題の掲載数が多いです。国語は著作権の問題から、過去問集に本文の掲載ができないというケースがあります。著作権不可だからといって、どちらの出版社でも問題文が掲載されていないというわけではありません。一般的には声の教育社のほうが掲載数は多いですが、念のために購入時には志望校の過去問集はどちらが国語の問題が多く掲載されているか確認するほうがよいでしょう。

どちらを使うかは比較検討をして選ぶ

声の教育社の過去問も、東京学参の過去問もメリットとデメリットがあります。そこで、どちらを使うかを迷ったら比較検討することが大切です。

掲載されている問題数を確認する

過去問演習をする際には、たくさん問題を解いて慣れることが必要です。第一志望で5年分、第二志望以下で3年分は解くのが良いとされています。そのため、掲載年数や回数があまりにも少ないものだと効果的な過去問演習ができるとはいえません。購入前に掲載されている問題の数は比較しておくとよいでしょう。合わせて、国語の問題の掲載数も確認しておくと、演習できる問題の量を増やせます。

実物に目を通してみて使いやすい方を選ぶ

同じ過去問が掲載されている本でも、やはり問題の紙質やインクの色の濃さ、解説の読みやすさといったもので、人によって使いやすいと感じられる問題集は変わってきます。そこで、できれば親子で大きめの書店にいき、購入する前に2冊を比較して使いやすい方を選ぶようにしましょう。使い勝手がよくないと、せっかく購入した過去問も進みが悪くなってしまいます。人によって感じ方は違うので、実際に足を運んで子ども自身の目で確認させることが望ましいです。

塾から指定のある場合には塾の指示に従う場合も

過去問は中学受験の勉強内容の仕上げにあたるものであり、合否にも大きく影響します。そのため、塾によっては過去問への指示が詳細なケースも少なくありません。

  • いつから始めるか
  • どの学校から始めるか(志望順位の高い順、低い順、偏差値順、難易度順など)
  • 1科目ずつ取り組むのか、全教科本番同様に取り組むのか
  • 問題や解答用紙は印刷して使うのか
  • 解きなおしはどうやって進めるのか

こういった細かい指示が夏休みから9月にかけて保護者会で行われるという塾も多くあります。このルールの中で、過去問はどちらの出版社のものを使用するか指示されるケースがあるのです。

もちろん、完全に自由で保護者が管理するというケースもあります。塾が主導で行う場合、先に勝手に進めることで計画が崩れる危険がありますし、指示された出版社以外の過去問を購入してしまった場合には重複して購入しなければならなくなってしまいます。そのため、事前に塾からの指示を待つようにしましょう。

学校配布の過去問題集があっても過去問集は購入すべき

多くの学校では、学校説明会や入試説明会で過去問の配布があります。過去問を配布してもらえれば過去問集の購入は必要ないと思われることもありますが、過去問集は購入して活用することが望ましいです。その理由として、以下の3つがあります。

解説や予想配点がついていないことがあるため

学校が配布する入試問題は本番同様の問題を配布するケースが多いです。本番と同じ形式の問題が解けるということで、子どもたちのやる気も出しやすいですし、練習になるというメリットはあります。しかし、入試問題と全く同じものなので、解答や解説がついていないということがとても多いです。過去問というのは解くだけでは力はつきません。解いた後に採点をして間違えたものを解きなおすことで力がつき、合格に近づくことができます。

そこで、解きなおしを進めるためにも、解答や配点がついていて、正しく点数や弱点の把握ができて、なおかつわからないところの理解が進められる解説がついている過去問集というのは中学受験の必須アイテムなのです。

過去問題集があると管理がしやすくなるため

過去問を始めると、多くの人が「どの学校のどの年度の問題を解いたのか」という管理で苦労します。過去問題集は解答用紙の冊子があること、入試データといったものも掲載がされています。そこで、解答用紙や入試データのページを活用することで、解いた問題の整理や得点の管理、解きなおしの優先度といったものの管理ができるのです。

解いた問題をすべて丁寧に保管して、いつでも見られる状態にしておくことが理想的ですが、入試前は膨大な数の問題を解くため、なかなかきれいに整理ができません。集計表があれば、それを見るだけで点数の悪かった問題や解き残している年度が把握できるので、手間もかからないですし少ない荷物で動くことができます。

本番直前までとっておくため

前に述べた通り、多くの学校が配布する過去問題集や過去問の冊子というのは実際に入試本番に使われているものです。そこで、本番同様の練習をするのは、仕上げが進んだ入試直前のほうが緊張感をもって取り組むことができます。実際の問題を使うことで、解答用紙のマスの大きさや計算やメモ書きができるスペースの大きさを把握することができるというのはとても重要なことです。当日の問題を解く際のスペースの活用方法がイメージできると、緊張も和らぎますし、当日に焦ることなく落ち着いて問題に取り組むことができます。

まとめ

今回は、中学受験で過去問を使う際の赤本は、声の教育社と東京学参のどちらが良いのかということを紹介しました。どちらにも特徴がありますし、学校によってはどちらかからしか発行されていないというケースもあります。それぞれの状況に合わせて購入して活用していくようにしましょう。学校から配布される過去問があったとしても、どちらかの過去問題集は購入することが望ましいです。

また、過去問に取り組む前にはしっかりと基礎知識を身につけておく必要があります。社会が苦手な人、社会は好きなのになかなか点数に結びつかない人は過去問に取り組む前にスタディアップの教材で復習をしておくことがおすすめです。

コンプリートマスターやプラチナインプットを活用すれば短時間で総復習ができます。もちろん、過去問に取り組み始めてからも、わからない部分があるというときの確認に便利です。過去問に取り組む前から入試本番まで役立つので、効率的に社会の見直しができます。

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