中学受験 社会の地形図問題を攻略する!

中学受験 社会 地形図問題

中学受験において、社会は4教科の中で、もっとも点数が取りやすい教科です。
しかし、中学受験で出題される社会というのは、一般的な公立小学校の授業で習う範囲よりも、さらに広範囲の問題が出題されるため、点数が取りやすいからといって、手を抜くことはできません。

社会の入試でも、中学校によっては、好んで出題されるのが、地形図に関する問題です。
これは、基本的な地図記号や、等高線等圧線などのルールを覚え、地形図からあらゆる情報を読み取って答えていく単元になります。

そして、この地形図の単元は、単なる暗記ではなく、少し算数の計算の要素が加わるため、拒否反応を示す子も多く、地形図を苦手としている子供も多いのが現状です。

では、地形図を苦手としている場合、どう攻略していけば良いのか、地形図問題を解く際の攻略法について、紹介していきます。

目次

地形図問題で得点を取るための基本ルール

まず、地形図問題で必要になるルールを書いていきます。

縮尺

縮尺には、2万5千分の1と5万分の1があります。当たり前ですが、地域全体を小さな地図で表そうとすると、当然、サイズを縮めなければいけません。その割合を縮尺といいます。その縮め方が、2万5千分の1と5万分の1かということです。

どちらかというと、2万5千分の1の地図の問題が出題されやすいのですが、5万分の1の地図の問題が出題される十分に可能性もあるので、どちらの縮尺の地図なのかを正しく判断しなければ、点数を落としてしまいますので、注意しましょう。

縮尺の公式

等高線 

地形図上で、同じ高さの地点を結んだ線を指します。その中で、太い線を計曲線、細い線を主曲線といいます。等高線の間かくを見れば、土地の傾き(けいしゃ)が分かり、等高線の間隔がせまいと、かたむきが急であり、間かくが広いと、かたむきがゆるやかということです。

2万5千分の1の地図と5万分の1の地図とでは、主曲線と計曲線の間隔が違います。

●2万5千分の1の地図であれば、計曲線は50m間隔、主曲線は10m間隔です。
●5万分の1の地図であれば、計曲線は100m間隔、主曲線は20m間隔です。

ですから、「何m間隔なのか?」という点に着目すれば、きちんと読み取ることができると思います。以下に表でまとめておきます。

線の種類 / 縮尺2万5千分の15万分の1
計曲線50mごと100mごと
主曲線10mごと20mごと

地形図上で表記されている地図記号をしっかりと覚える

中学受験で社会で地図記号は、重要な地図記号はしっかりと覚えておく必要がありますし、地図記号の中には、小学校・中学校と、高等学院のように、とても似ているものもあるので、正確に暗記しなければなりません。

以下に、地図記号の一例を掲載します。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: gakkou.png
小学校・中学校の地図記号
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: keisatsu.png
警察の地図記号
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: yuubinkyoku.png
郵便局の地図記号

このような地図記号を覚えておく必要があります。

まとめ

まずは、興味を持ちやすい「自分の住んでいる地域の地図」をながめて、自分の地域の小学校や郵便局、警察署を確認しながら地図記号を覚えていくのがおすすめです。

また、国土地理院のホームページでは、子供向けに地図記号を紹介しています。そのページの中には、「なぜこのような地図記号になったのか」という、地図記号の由来も一緒に掲載されているので、由来と一緒に覚えるようにすると、受験生でも覚えやすいと思います。

目次