【中学受験2022】中学受験 入試倍率ランキング!倍率はどう見るべき?

中学受験において、学校選びの際に確認するポイントの一つに倍率があります。中学受験の倍率は正しく見ることができていないと合格を遠ざける原因です。数字だけで判断していると適切な志望校選びができず思うような結果が得られないことがあるので気を付けましょう。ここでは倍率の正しい見方と2022年の入試倍率について紹介をしていきます。

目次

東京の私立男子中学校の入試倍率ランキング

1位        足立学園中学校    特別奨学生3回・・・26.7倍

2位        足立学園中学校    特別奨学生2回・・・11.7倍

3位        足立学園中学校    特別奨学生1回・・・11.2倍

4位        東京都市大学付属中学校    第4回・・・6.8倍

5位        東京都市大学付属中学校    第3回・・・6.6倍 

6位        立教池袋中学校    第2回(AO)・・・6.3倍    

7位        攻玉社中学校 特選国語・・・6.1倍  

8位        本郷中学校 第3回・・・6.0倍

9位        城北中学校 第3回・・・5.8倍

10位      東京都市大学付属中学校 第2回・・・5.5倍

中学受験における倍率とは?

中学受験において倍率というのは2種類あります。偏差値と同じく受験の合否に影響する大切な数字なので正しく理解をしておきましょう。

出願倍率

出願倍率というのは名前の通り出願者の倍率です。学校が募集している定員に対してどのくらい出願者がいるのかを表しています。そのため「出願者数÷募集定員」で倍率の算出をすることができます。

実質倍率

実質倍率は実際に受験をして合格をした人の割合を示すものです。そのため「受験者数÷合格者数」で算出をします。

ここでの受験者というのは実際に受験をしている人数になるため、出願をしたけれどもほかの学校を受験した人や、当日体調が悪くて受験を欠席した人など、試験を受けていない人は人数に含まれていません。

出願倍率と実質倍率の違い

多くの地域で中学受験は複数の学校に出願をします。特に首都圏の場合には同じ日に服すの学校へ出願をする「ダブル出願」をしている人も少なくありません。そのため、出願している人がすべて受験をするわけではないですし、さらには合格した人がすべてその学校に入学するわけでもないです。

そこで、学校は合格者すべてが自校に入学するわけではないことを想定し、募集定員よりも多めに合格者を出すようにしています。そのため、受験当日の倍率を知るためには実質倍率を確認することが必要です。

実質倍率と出願倍率からわかること

倍率の活用法は実質倍率をみて、どのくらいの難易度なのかを判断するだけではありません。他にもいくつかの情報を得ることができます。

その年の人気がわかる

例年の出願倍率や実質倍率と比較することにより、その年の人気を判断することができます。新設校ができたり、日程変更があったりすると、他の学校に受験者が流れることもあります。2つの学校のどちらを志望校にするか迷っている場合や少しでも合格の可能性が高い学校を受験したい場合などに、例年よりも出願倍率が下がっている学校を選ぶために出願倍率を確認するということがあります。

受験者の志望度がわかる

学校によって出願倍率と実質倍率の差の違いがあります。出願倍率と実質倍率の差が2倍以上ある学校もあれば、出願倍率と実質倍率がほぼ変わらない学校もあるのです。

例えば、A中学校は出願倍率が7倍、B中学校は出願倍率が2.8倍と聞くと、A中学校の方が人気のように思えます。しかし、A中学の実質倍率が2.3倍、B中学の実質倍率が2.5倍となると、A中学の方が人気とは言えなくなるのです。

なぜならA中学は出願者が多いけれども、実際に受験して合格している人の数は少ないということになります。それに対してB中学はA中学に比べて出願者は少なかったとしても、ほとんどの人が実際に受験しているということになります。ただ出願するだけで受験する人が少ない学校と、出願した人の数は少なかったとしてもほとんどの人が受験している学校では、人気度や志望度合いの高さは後者の方が高いといえるのです。

このようにただ数字が大きい=人気、難しいという判断をすると適切な志望校選びができなくなる原因となります。

倍率はどのように活用すればよいか

2019年度の私国立中学受験の実質倍率は2.1倍といわれています。2007年が2.6倍であったことを考えると数字上は中学受験が緩和傾向にあると考えることができます。しかし、倍率が下がったからといって誰にとっても受験が楽になっているわけではありません。

倍率は受験校選びの参考になるものですが、あくまでも参考程度であり、倍率だけですべてを決めるのは危険です。また、倍率を気にしすぎると不安になったり、志望校がなかなか定まらなかったりすることもあります。そこで参考程度にとどめておくことを心がけましょう。

出願倍率が高くなる学校の特徴

出願倍率が高くなる学校にはいくつかの傾向があります。そこで「出願倍率が高い=人気の学校、避けたほうが良い」と判断するのではなく、いくつかの特徴を理解して学校を選ぶようにすると参考として役立てることができます。

お試し受験の学校は倍率が高くなりやすい

首都圏に多く見られる傾向ですが、2月の受験本番前に12月や1月に試験が行われる学校では、試験慣れするために練習で受験する人が多くいます。そのため倍率がかなり高くなる傾向があります。

学校によっては10倍以上の学校もありますが、もちろん実質倍率は同じくらいにはなりません。多くの学校が地方の学校や千葉や埼玉の学校を東京神奈川の子が受験しているため、合格しても通うことが難しく、入学手続きをしないため、募集定員によりもかなり多くの子たちに合格を出します。

お試しの受験の場合、自信をつけるために確実に合格できる学校を受験したいというパターンもあります。その際に、あまりにも出願倍率が高いと驚いて敬遠してしまう人もいますが、きちんと実質倍率を確認しておくようにしましょう。出願倍率が高いけれど、実質倍率は大幅に下がっている学校も多いです。

首都圏の場合には特に出願倍率やランキングの取り扱いに注意が必要

首都圏の場合には2月1日を皮切りに7日あたりまで複数回試験を実施する学校があります。1日から試験が始まり、日を追うごとに試験を実施する学校は少なくなっていきます。

多くの家庭では、入試が始まるまでに受験する可能性のある学校の多くに出願する傾向があります。複数回試験を実施する学校の中には一度にまとめて出願すると受験料の割引がされる学校もありますし、一度の受験料で複数回受験できるという学校も少なくありません。

2月3日以降はどんどんと試験が行われる学校が減るため、出願者も集まりやすい傾向があります。そのため出願倍率と実質倍率との乖離が出やすいです。出願倍率が高いけれども実際にはどのくらいの生徒が受験しているのか、というところまで確認しておくと合否の判断や志望校に入れるかどうかの判断がしやすいでしょう。

ランキングも同様に「ランキングが高い=難しい」と簡単に判断するのは危険です。後半になっていくにつれて受験を実施している学校数が減るため、おのずと受験者数が増えてランキングが高くなる可能性があります。そのためランキング上位にある学校の場合にはどの日程なのかも確認しておくようにすると正確な人気度合いを理解できます。

記念受験するために出願する家庭もある

御三家をはじめとして、国立中学や、難関大への合格率の高い人気校、大学付属校といった人気のある学校は記念受験を兼ねて挑戦するという家庭も少なくありません。ほかの学校も受験するけれども挑戦してみたいと考えて受験する家庭もありますし、中学受験のために塾に通わず挑戦するという家庭もあるため、例年かなりの数が集まります。

そのため難関校や人気校の場合には出願倍率と実質倍率がほとんど変わらない上に、どちらも高めの倍率になりがちです。ただし、こういった学校の場合には倍率が高いとしても、集まっている受験生の学力には幅があります。そのため、倍率だけで判断するのではなく、過去問の点数や偏差値など総合的に判断して受験するべきか否か判断するのが望ましいです。

2022年度の入試倍率予想

倍率についての知識を身につけたら気になるのが2022年度はどのような動向になるのかということです。基本的には例年通りの動きになることが予想されています。つまり、例年の実質倍率を確認することによって、どの学校が人気が高いのか、受験の難易度が高いのか、ということを判断することができます。

首都圏の男子の入試動向

この数年、受験生がリーマンショック以前の数まで戻っており、特に男子の難関校では志願者の増加傾向がみられていました。そのため男子御三家の一つである開成中学では実質倍率で2倍半ばまで上昇しています。ただし、今年は現段階の受験生の動向としては難関校の緩和傾向がみられています。そのため男子御三家については少し倍率が下がる見込みです。

ここ数年、男子生徒からも共学校や大学付属の人気が高まっています。そのため長く人気を誇ってきた攻玉社や城北といった学校も志願者の減少傾向がみられます。若干緩和傾向がみられるので、これからの動向次第では穴場となる可能性も高いです。

東京都の女子の入試動向

2021年度は女子御三家の志願者数が減少しています。女子御三家の中では最も人気を集めた女子学院の倍率は2.4倍となっており、昨年からの流れを受けて、今年度は敬遠される可能性があるのではないかと思われます。

その分、似たテイストということや受験日との兼ね合いで鷗友学園に流れる生徒が多いのではないかと考えることができます。立教女学院や頌栄女子学院も昨年志願者が減少した反動で今年は人気が上がる可能性があります。しかし、頌栄女子学院はオンラインでの出願ができない点ではあまり倍率が上がらないかもしれません。今年は特にコロナウイルスの影響もあり、出願もオンラインでの出願ができない学校は敬遠される傾向が強まるという考えもできます。

神奈川の女子御三家については、女子の上位性が都内に流入している流れを汲んで、今年度も軟化傾向が続くのではないでしょうか。とはいえ、御三家なのでそれなりの対策は必要ですし、挑戦圏からのチャレンジの場合には記念受験になる可能性も高いといえます。

男女ともに中堅校は要注意

男女ともに中堅校は例年以上に厳しい戦いが強いられることが予想されています。大学付属人気、共学人気から大学付属の共学は今年も特に受験者が集まるでしょう。特に青山学院横浜栄和や成城学園、関東学院など半付属校の位置づけの学校は増加傾向が見込まれます。

中堅校は実力相応の受験生だけでなく、上位層からの流入と下位層からのチャレンジが加わるため、どうしても受験生が集まりがちです。そのため出願倍率はかなり高くなりますが、実質倍率は下がる傾向が強い学校もあります。中にはダブル出願をして倍率をみて受験校を絞る家庭もあるので、受験する際には出願後の倍率変動まで確認し、受験生の動向をみながら戦略を練ると合格に近づきやすいでしょう。

全体的に安定志向が目立つ予想

コロナウイルスの影響もあり、全体的に安定・安全志向が目立つ流れになっています。例年だと難関校や上位校に挑戦する人たちが中堅校へ流入したり、大学入試を見据えて大学付属校の人気が高まったりする傾向がより強くなる見込みです。

特待生入試のある学校や、入学金免除のある学校を狙ったり、受験料を抑えるために受験校数を減らしたり、といった戦略が目立ってくる可能性も高いです。挑戦は避けて確実に合格を狙う家庭が増える分、しっかりと戦略を練って受験に臨むことが求められます。

志望校決定のために多角的に情報収集を

2021年度入試はコロナウイルスの影響で、学校説明会の規模が縮小されたり、注視されたりした学校も少なくありません。そのため気になっていた学校の見学ができずに受験を迎えるという受験生もいることでしょう。学校見学や説明会での情報が得られない状態になると、どうしても偏差値や倍率といった目に見える数値に頼りがちになってしまいます。しかし、数字だけで志望校を判断することは危険です。

もちろん偏差値や倍率というのは戦略を練るにあたってはとても役立つ情報です。しかし、その年の情報だけを集めるのではなく、過去の偏差値や倍率の動向を確認するようにしたり、インターネットで情報収集をしたり、塾の面談を活用したりと数値を参考にしつつも多方面からの情報を基に分析し、倍率の裏付けをとり、受験校選びに活用することを心がけましょう。

倍率を参考にしつつ万全の試験準備を

中学入試が迫ってくると、倍率の数字もどんどんと最新のものに更新されていきます。今年のトレンドを読んでいくためには大切なものですが、倍率をみていく際にはいくつか気を付けなければならないことがあります。

倍率が低くても実力が伴わなければ合格しない

実質倍率が1.1倍と聞くと、実質倍率が2倍の学校よりは合格しやすいと感じませんか?たしかに倍率が低いと合格する可能性は高まります。しかし、受験会場に集まる受験生は同程度の学力の生徒が集まるため、試験でのわずかなミスでも致命的であり、しっかりと準備のできている生徒しか合格の枠には入ることはできません。

倍率をみて少しでも穴場の学校を狙って受験することは戦略の一つとして悪いことではないです。しかし、その戦略で成功するだけの実力を備えておくことも忘れないようにしましょう。受験というのはしっかりと対策をしておかないと合格することができません。基礎的な内容の単元学習だけでなく、過去問を通してその学校の傾向にあった対策をしっかりとしておくことが必要です。倍率ばかりに気を取られて対策をおろそかにしていると、実力相応校でも不合格になる可能性があるので気を付けましょう。

倍率はあまり子供に伝えない

第一志望の学校の倍率が例年より低そうな動向だと思わずライバルが減って嬉しいと感じたり、合格の可能性が高まったと感じたりしませんか?そうすると子供にも「合格できそうな様子だよ!」とか「ラッキーかもしれない」とかといった言葉をかけてしまいそうになりがちです。受験前には子供にポジティブな言葉をかけるべきですが、倍率が低いから合格できそうという話は避けたほうがよいでしょう。

子供自身の努力の結果で合格が近づいているという話をしたり、自信を持たせるためにポジティブな声掛けをしたりすることは必要です。しかし、他力本願な流れで合格が近づいているという話をすることは子どもが油断する原因になります。「頑張らなくても大丈夫そう」とか「意外と楽勝かも」といった油断につながる勘違いをさせてしまうと、ラストスパートが思うようにかからなくなったり、受験本番で全力で試験に臨めなかったりすることも考えられます。

受験で子供が考えるべき尺度は「合格」と「不合格」しかありません。過去問の点数や模試の出来など、子供の学習状況のみに気持ちを集中させておく方が、子供たちは勉強に身が入りやすいです。倍率が例年よりも低いこと、自分たちに有利な状況であることは喜ばしいことですが、子供への伝え方には気を付けるべきですし、子供たちにとって余計なものさしを与えることになるくらいなら伝えない方が良いでしょう。

まとめ

今回は倍率の見方と今年度の入試動向の予測について紹介をしました。参考にすべき数字も出願倍率なのか実質倍率なのか、シーンによって違いますし、それぞれの倍率をみることで得られる情報も異なります。正しく受験動向をとらえるために、それぞれの倍率の正しい見方を理解しておきましょう。

また、2022年度入試はコロナウイルスの影響もあり、全体的に安定志向が高まる見込みであり、多くの保護者は倍率を参考にしっかりと戦略を練って受験に臨むことが予想されます。動向を追いつつも、どんな状況になってもほかの受験生に負けない学力を身につけることを心がけ、万全の体制で試験に臨むようにしましょう。

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