中学受験 模試・過去問での時間配分のコツを徹底解説

中学受験 模試・過去問での時間配分のコツ

中学受験を志す小学6年生の9月以降には、模試や過去問演習など本番に近い形式で問題演習をする場面が増えてきます。その時に思うように点数が取れないと子どもたちはもちろんのこと、保護者も落ち込むものです。特にコツコツと勉強して宿題をきちんとこなし、塾の小テストではそれなりに点数を取れていた子は、模試や過去問で点数が取れないと一気に落ち込んでしまい自信を失くしたりモチベーションが下がったりする原因にもなります。

模試や過去問で点数が取れないとき、暗記がきちんとできていないとか、勉強が足りていないとかと思いがちです。しかし、きちんと知識が身についているのに点数が伸びない場合もあります。模試や過去問の解答用紙を見て、何が原因で点数が伸びていないのかを確認することが大切です。

勉強をきちんとしていたのに模試や過去問で思うように点数が取れない原因として時間配分ができていない場合が考えられます。時間配分で点数が伸び悩んでいる場合には、取り組み方を変えるだけで大幅に点数を伸ばすことが可能です。今回は模試や過去問の時間配分のコツについて紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。

目次

中学受験において時間をかけることは決して良いことではないのを理解する


問題を解く際、ケアレスミスをしないようにとか、慎重に解くように、といった声掛けをしてしまうことがあります。たしかに問題を解くときにはケアレスミスをしたり、問題文を正しく読み取れなかったりするのは失点する原因です。そのため子どもたちの中には慎重に解くために問題を解くのは時間をかけたほうが良いと勘違いをしている場合があります。時間をかけることでミスが減る、失点が減る、という考えは危険なので改めるようにしましょう。

小テストであればゆっくりといても十分時間が残ることが多いです。しかし、模試や過去問になると出題される問題が多くなります。そのため、じっくり考えたり何度も見直ししながら解いたりしていると時間が足りなくなってしまうです。問題を解くときには速く正確に解くことが大切であり、時間をかけずに解けるものはどんどんと解き進める必要があります。わからない問題も何度も読んで解こうとするのではなく、わからない場合には飛ばして時間があったら戻ってくることを習慣づけるようにしましょう。

目指すべき解答時間


時間配分をするにあたり、それぞれの科目の問題はどのくらいの時間で解けばよいのかということを悩むでしょう。そこで、各教科の具体的な問題を解くのに目安にしたい時間を紹介していきます。

国語

模試や入試問題になると、国語の文章題の長さはどんどんと長くなっていきます。そこで、文章題に時間を割くためにも知識問題はできるだけ短時間でこなすことが大切です。漢字や主語述語などの知識問題については、1問あたり5秒で決着をつけていくようにしましょう。考えてすぐに手が動かないものは覚えていない可能性が高いので、思い出す作業をするために手を止めるのではなく一度飛ばして見直しで戻るように習慣づけます。

算数

算数の場合、計算問題や一行問題は1問あたり1分以内を意識しましょう。もちろん、模試や入試問題によって難易度が変わるため、絶対1分で解くということにこだわる必要はありません。一般的な問題の場合の目安としておけば十分です。計算問題の場合には、1分以内に十分に解くことができる場合も多くあります。その際には、解き終わったらその場で見直す習慣も身につけておきましょう。

一行問題以降の大問についてはどれも時間のかかる問題ばかりですし、学校によって出題される問題数も変わります。そこで少しでも確実に点数を取るためには一行問題までをどれだけ速く正確に解くことができるようになるかが大切です。日頃から計算問題を多く解いてスピードを身につけるのとともに、計算ミスを減らすためによく出る分数と小数を覚えるようにしたり、10以上の平方数を覚えたりしておくことが望ましいです。

理科・社会

理科や社会の問題は学校によって出題傾向が変わってきます。一般的な一行問題が出題される場合には、30秒ほどで解いていくことを心がけましょう。ただし、理科は一行問題でも計算問題の場合には1分ほどかかっても良い場合もあります。また、一行問題でも複雑な計算が出題されている場合には1分以上かかることもあるので、問題や難易度を確認しながらどのくらいの時間を割いてよいものか判断することが大切です。

時間配分をうまくできるようになるために取り組むべきこと


模試や過去問で問題を解くにあたり、うまく時間配分ができない場合にはどうやって練習をしていけばよいのでしょう。効果的な方法を3つ紹介します。

日頃からタイマーを利用する

定番の方法ではありますが、問題を解くときにタイマーで時間を測るのはとても効果的な方法です。宿題では解けていたのにテストになると時間が足りなくて問題が解けなかった、ということをいう子も多いですが、そういった子の多くは問題を解くときに時間を意識しておらず時間がかかっている場合が多くあります。タイマーで時間を区切ることで短時間でテンポよく問題を解く習慣をつけていくことができます。

タイマーの使い方としては、宿題をするときに「1ページを30分で解く」といった大きな枠での設定で構いません。1問ごとに5分や10分で区切る必要はないです。時間を意識するために細かく時間を設定するのは効果的な方法ではありますが、1問ごとに時間を設定してタイマーを止めて、という作業は手間がかかり問題がはかどりません。塾の宿題も多く、宿題以外にも復習や過去問など取り組むことが多くあるので、短時間に宿題を終わらせるためにも、その課題を取り組む時間でタイマーをセットするので構いません。勉強時間だけでなく、休憩時間にタイマーを背としておくのは、時間の感覚を身につけるためにも、ダラダラと過ごさないようにするためにも効果的です。

過去問は設定時間よりも短い時間で解くようにする

過去問に取り組む際には、試験時間よりも5分から10分短くタイマーを設定して取り組むようにしましょう。試験時間よりも短めの時間で解くようにしておけば、試験本番に5分から10分残した状態で問題を解き終えることができるようになるためです。1問あたりにかけることのできる時間がイメージできるようになるので、どのくらいの時間で解けばいいのか考えながら解き進めることができます。想定した時間よりも問題を解くのに時間がかかる場合には、そこで止まることなく飛ばして次の問題に行くべきという判断もしやすいです。このように、過去問の設定時間を短くして取り組んでいくことで、時間配分の方法を自然と身につけながら、なおかつ設定時間を短くすることで演習時間をコンパクトにすることもできます。

試験時間よりも短めに設定して過去問を解くことは、もしも過去問で思うような点数が取れなかったときの「良い言い訳」にすることができるという点でも、大きな意味があります。過去問で思うような点数が取れないと「わたしはこの学校に合格できないかもしれない」とか「もう勉強しても無駄かもしれない」といったネガティブな気持ちになりがちです。過去問の演習時間を短くしておけば「あと5分あればこの問題も解けたのに」「10分あればあと大問1つ解けたから、あと10点は取れたのに」というように、できなかった理由も前向きにとらえやすくなります。

時間が短くても合格点を取ることができるようになることが理想ですが、過去問を解き始めてすぐから思うような点数が取れるものではありません。今は点数が思うように取れなかったとしても、これから演習をしていくことで点数が取れるようになるのを目指そう!とポジティブに思えるようにしておくことはとても大切です。

なぜ時間が足りなかったのかを考えるようにする

タイマーで区切って宿題を解くときも、模試や過去問を解くときも共通して言えるのが、時間が足りなかったときに「なぜ時間が足りなかったのか」ということをしっかりと考えるようにすることです。毎回、時間が足りなかったのには原因があります。その理由を解決しない限り、問題を時間通りに解けるようにはなりません。そこで、解けなかった原因をしっかりと考えて、時間内に解けるようにするためにはどうすればいいのか考えていくのです。

例えば、算数で一行問題に時間がかかりすぎてほかの問題が解けなかった場合にも、いくつか理由が考えられます。計算のスピードが遅かったからなのか、苦手な問題があったのか、など考えられる理由を一つずつ探っていくようにすると、できなかった理由が明確になります。その原因に対して対策をしていくことで問題を解くペースは上がり、時間内に取り組めるようになるのです。

時間を区切って解くのは理解度確認にも効果的

時間を区切って解くことは、時間配分のコツをつかんでいくだけでなく、自分の得意不得意の洗い出しや、理解度が低いものや苦手なものを確認するのにも効果的です。漢字や一行問題は5秒や1分という目安を設定していくことで、その時間内に解けないものは理解ができていない、苦手、といった判断ができるようになります。受験生はやることも多く、空き時間ができた時に復習をしたいと思っても、やることが多すぎて何をすればいいかわからなくなることも多いです。そのような時、時間で区切って問題を解いておくことで、解くのに時間のかかったものを復習すればよいので、取り組むべきものがすぐにわかります。

まとめ

今回は模試や過去問で悩みがちな、時間配分について説明をしました。時間配分ができるようになるためには、問題を解くときにタイマーを使うようにして時間の感覚をつかむことが大切です。さらに実践編として、過去問演習は試験時間を短めに設定して解くことで時間配分の感覚を身につけることができるようになります。

せっかく理解ができている、暗記ができている、というものが多くても時間配分が適切にできず解けない問題が出てくることはとてももったいないです。タイマーで時間を区切って解くことは慣れるまでは解きにくさも感じますが、慣れてくれば1問にかける適切な時間がわかるようになり、スムーズに解き進められるようになります。適切な時間で解けない問題は理解が足りていない、苦手な問題というチェックにもつながります。タイマーを用意して、時間を計りながら取り組む習慣を身につけておきましょう。

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