中学受験のスケジュール管理のポイントを徹底解説!1週間から年間スケジュールまで

中学受験の勉強をしていると、3年生から4年生、4年生から5年生へと学年が上がるごとに学習する量と範囲が増え、それに伴って宿題の量も増えていきます。そういった中で、ただ闇雲に勉強をしていると、教科ごとの偏りが出たり、苦手な分野が増え、なかなか得点アップに繋がっていきません。

そのため、中学受験に取り組んでいく中では、ある程度のスケジュール管理を行なって、どの時期にどのような勉強をするのか、何時から何時まで勉強をするのか、具体的に決めていく必要があります。

この記事では、中学受験のスケジュール管理のポイントを解説していきます。スケジュール管理を上手くすれば無駄な時間を減らし、勉強時間を作ることができます。さらにスケジュール管理が上手くいくかいかないかで、志望校の合否は大きく変わってきますので、しっかりとポイントを理解しておきましょう。

目次

中学受験のスケジュール管理を行う目的とは?

スケジュール管理を行う目的は主に3つあります。

1つ目は勉強時間を十分に確保することです。スケジュール管理を行うことで、普段気にしない何もしていない時間を気にし出すので、少しの時間も無駄にしないようになります。

2つ目は勉強の習慣化です。スケジュール管理を行い決めた時間に勉強をすることで勉強の習慣化に繋がります。ただ何となく勉強する人よりもスケジュールを組んだ方が勉強はしやすいです。

3つ目は成功体験を積み重ねていくことです。1日、1週間と短期間の中で目標を立てて達成していく。この小さな成功体験こそが自分の自信に繋がってきます。自信がつけば勉強に対するモチベーションも上がってきます。

スケジュールを管理する上で大切なこと

親子でスケジュールを決める

スケジュールは子どもと一緒に作り、決めていきましょう。親が勝手に作って、子どもに渡すと勉強をやらされていると感じてしまいます。逆に子ども一人でスケジュールを立てるのは非常に難しいです。

そのためにも親子一緒に考えることで、何のために勉強をするのか目的を理解しながら日々の勉強と向かい合うことができます。また予定通りに実行できたときに子どもは達成感を感じます。

スケジュールは家族で共有する

スケジュールが完成したら家族で共有するようにしましょう。共有することで家族全員が受験に関心があると感じて一緒に頑張っていくという思いが伝わります。また家族の人も子どもに声をかけやすくなります。

スケジュール表を作成する

スケジュールを口で伝えたり、ちょっとしたメモ帳に書くことはあまりおすすめできません。スケジュールを忘れてしまったり、見なかったりするからです。スケジュール表を作成していつでも目の見える場所に置いてくとスケジュールを意識した生活を送ることができます。

また、1日のスケジュールが予定通りに進んだらシールを貼ったり、スタンプを押すようにするなど頑張りを視覚化するのもおすすめです。

年間での基本的なスケジュール

年間でのスケジュールのポイントは、どの時期に基礎固め、応用問題、過去問演習を行うか決めることです。5年生以下の子の場合は過去問演習はまだ行わず基礎固めと応用問題に取り組めば良いです。ほとんどの人は1年を通して基礎固めに取り組んでいけば大丈夫です。

6年生の場合、そうはいきません。6年生の段階である程度基礎固めが終わっている人は基礎固めの時期は短くて良いですが、基礎固めが終わっていない人はある程度長い期間基礎固めの時期を設ける必要があります。受験生のレベルにあったスケジュールを組む必要があるのです。

基本的には3、4ヶ月ごとに分けて考えていきます。なお、基礎固めができているのかどうかで大きく年間のスケジュールが変わってくるので、子どもがどのレベルに属しているのか把握しておきましょう。

1ヶ月間のスケジュールのポイント

1ヶ月間のスケジュールのポイントはやるべきことを決めておくことです。4教科それぞれ目標を立てましょう。

例えば、算数の図形問題の基礎を固めるために〇〇の参考書の何ページから何ページまでをいつまでに終わらせる、過去問を今月中に5年分解くなどです。1ヶ月での最低ラインを決めておくことで、その月は何をすればいいのか明確になります。これが決まっていないと、毎日やるべきことが曖昧になってしまいます。

1週間でのスケジュールのポイント

1ヶ月でのスケジュールが決まったら1週間単位でスケジュールを組んでいきます。1週間のスケジュールから細かくなっていきます。気をつけるポイントが2点あるので解説します。

1週間での課題・分量を明確にする

その月の目標を達成するために1週間の間に何をどれくらいやるか逆算して決めていきます。例えば、月の目標はある参考書50ページを3周することだとします。そうすると50×3=150ページを1ヶ月の間に学習する必要があります。

そこから1週間でやるべきページ数を割り出すと、150÷4=約38ページ終える必要があります。そして、1日やるべきページ数は38÷7=約5ページになります。このようにして1週間にやるべき分量を明確にしてスケジュールを組んでいきます。

1週間の中で予備日を設ける

スケジュールを決めても予定通りに行かないことは多々あります。そのため丸々1週間でスケジュールを組んでしまうと、予定通りに行かなかった場合、次の週にずれ込んでしまいます。そうなると、どんどんスケジュールのずれが生じて1ヶ月の目標が達成できなくなる可能性が出てきます。ですので、予備日を1日設けてスケジュール通り行かなかった場合に対応できるようにしましょう。

予備日を作る場合と作らない場合

1日でのスケジュールのポイント

1週間のスケジュールが決まったら1日のスケジュールを決めていきます。1日のスケジュールは自分の生活のスケジュールになるので勉強以外の食事時間や入浴時間も考慮していく必要があります。いくつかポイントがあるので解説していきます。

10分単位でスケジュールを組む

1日のスケジュールは5分単位で組むようにしてください。1時間単位で組んでしまうと、無駄にしてしまう時間が増えてしまいます。逆に1分単位でスケジュール組んでしまうと細かくなりすぎてスケジュールを組むことが窮屈に感じてしまうと思います。そのため、10分単位で組むことをおすすめします。

休憩時間もスケジュールに組み込む

休憩時間も含めてスケジュールを組んでみましょう。やはり何といっても小学生ですので、休憩をせずにひたすら勉強しても集中力は続きませんし、効率的ではありません。

適宜休憩を入れながら、メリハリのある学習スタイルを確立していきましょう。そのため、テレビやゲームなどの遊びを禁止することはあまりおすすめできません。子どもにも息抜きの時間は大切です。

予備の時間を確保する

1週間でのスケジュールでも予備日を作ることをお伝えしましたが、1日の中でも予備の時間を確保するようにしてください。完璧にスケジュール通りに勉強が進むことはなかなかありません。そのため予備の時間を確保してスケジュールが極力ずれないようにしましょう。

予備の時間を使わなかった場合は好きな時間にしていいです。遊ぶのもよし、勉強をするのもよし、子どもがしたいことをする時間にしましょう。

余裕のある時間配分にする

スケジュールを決めるときに欲張りすぎて予定を詰め込みすぎてしまう場合があります。スケジュールを決めたことがない人がよくやりがちです。スケジュールを組み始める頃は、絶対に自分がこなせると言い切れる時間配分にしてください。

スケジュール通りに行かないとイライラしますし、子どもがスケジュールに対して苦手意識がついてしまいます。予定通りに上手くいったと感じてもらうためにも余裕のある時間配分にしてください。

1日の振り返りの時間を設ける

1日の予定の中に振り返りの時間を設けることをおすすめします。今日1日のスケジュールは予定通り進んだのか確認する時間もとるようにしてみましょう。

また、今後のスケジュールを変更した方がいいのかについても振り返る必要があります。勉強のスケジュールは最初に決めたときから少しずつ修正、改善していくものです。思っていたよりも順調に勉強が進んだり、逆に苦戦したりする場合もあります。臨機応変に予定を組み直し、目標の見直しもしていきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

  • 無駄な時間を減らして効率よく勉強するためにスケジュールを管理する
  • スケジュールは年単位から1日単位まで決める
  • スケジュール作成は親子で行う

このように、中学受験においてスケジュール管理は非常に大切です。今回お伝えした内容を踏まえた上で、親子でしっかりとしたスケジュールを立ててみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。

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