中学受験と習い事の両立はできる?続ける場合と続けない場合

中学受験と習い事の両立はできる?

中学受験を本格的に意識し始める小学4年生ごろから、習い事と勉強の両立が難しくなってくると思います。中学受験生の多くの親が習い事を辞めるべきなのか、それとも続けていくべきなのか悩んでいると思います。

今まで続けてきた習い事を辞めるのはもったいないし、かといって習い事を続けるとライバルよりも勉強時間の確保が難しかったり、習い事のウエイトが高かったお子様の場合は、やめてしまうと勉強が疎かになってしまいます。

そこでこの記事では、中学受験において習い事の両立はできるのか、習い事を続ける場合と続けない場合はどのように過ごしていけばいいのか解説します。

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中学受験と習い事の両立はできる?

結論から言うと中学受験と習い事の両立はできます。複数のサイトの情報をまとめると、中学受験時に習い事を続けていた割合は15〜17%前後いるそうです。つまり、中学受験生の内6人に1人ぐらいは習い事を続けていると言うことです。

ですので、習い事を続けながら受験勉強ができないと言う訳ではありません。しかし、習い事を続けるべき場合とそうでない場合に分かれます。

もちろん子どもの思いが大前提

習い事を辞めるべきか続けるべきか悩んでいるのは親が大半ではないでしょうか。親だけで悩んでいませか。中学受験において親の存在は大切ですが、受験するのは子ども自身です。子どもの思いを聞かないで習い事を辞める辞めないを考えるべきではないと思います。

習い事一つひとつに対して本人からどんな思いで習い事をしているのか聞いてあげましょう。中学受験を考えている親は子どもに少しでも良い学校に入って欲しい、良い学校で恵まれた環境で育って欲しいと考えていると思います。

もちろん、中学受験をすることでその後の人生において選択肢の幅は広がりますが、子どもが小学生時代にどうしてもやりたいことがあるのであれば、そこでは真剣に考える必要があります。真剣に話し合った結果、勉強よりも習い事を優先させるという選択肢も出てくるかも知れません。そのあたりは、今一度子どもと向き合い、本当に中学受験をしたいのか話し合いましょう。それが、今後の中学受験へのモチベーションにも関わってきます。

続けたほうが良い場合

いくら中学受験をすると言っても、子どもの思いが一番大切です。中学受験も子どもがしたいと言うからするのが一番の理想です。

中学受験をする上でも習い事を続けた方がいい場合は具体的にどのような時か、疑問に思っている人が多いと思います。中学受験において習い事を続けた方がいい場合は以下の通りです。

  • 子どもが習い事をどうしても続けたいと思っている場合
  • 中学生でも続けていきたい場合
  • できるだけ一つに絞る場合
  • 両立していたとしても、現時点で成績が良い場合

詳しく解説していきます。

子どもが習い事を続けたいと思っている場合

子どもが習い事続けたいと思っている場合は習い事を続けるべきだと思います。そこで、無理矢理辞めさせてしまうと、反抗的な態度を取るようになったり、勉強をしなくなる可能性があります。本人の思いを第一にして決めるのが一番良い方法です。

中学生でも続けていきたい場合

中学生でも続けたい習い事がある場合は無理に辞める必要はないと思います。習い事の種類にもよりますが、習い事が本人にとってのストレスの吐口になっている場合もあります。長く続けられることは良いことなので習い事を続けていくのは問題ないと思います。

できるだけ一つに絞る場合

複数習い事をしている場合はできるだけ一つに絞る方がいいです。いくら本人がやりたいと言っても勉強と習い事が多すぎると、現実的に考えて、どれも中途半端になってしまいます。
子どもと話し合い、辞める習い事と続ける習い事をはっきりと分けてできるだけ早いうちから決めておくことがとても大切です

両立していたとしても、現時点で成績が良い場合

習い事を続けていても学力が上がっていたら無理に辞める必要はありません。上手く勉強と習い事を両立できているという証拠です。ただし、学年が上がるごとに勉強量が増えていくので、親はしっかりと子どもの学習状況を把握しておく必要があります。

習い事と勉強の両立は大変

習い事を続ける場合は子どもと真剣に向き合い、勉強と習い事の両立がとても大変なことをしっかりと伝えましょう。具体的に何曜日が習い事で、勉強できる時間が何分あるのか把握してそのことを子どもに教える必要があります。

習い事と勉強を両立することで、勉強以外の大切なことを学んだり、勉強のストレスの吐口となり得る場合もあるので、習い事を続けることが必ずしも勉強の妨げになるとは思いません。

習い事と勉強を両立する上で大切なこと

習い事と勉強を両立する上でも大切なことがいくつかあります。それは以下の通りです。

  • スケジュール管理を行う
  • 親が送り迎えを忘れずに行う
  • 体調管理に気を使う
  • 生活習慣を確立する
  • 子どもの学習状況を把握する

一つずつ詳しく解説していきます。

スケジュール管理を行う

受験生は皆平等に時間が与えられています。受験生は同じ時間の中で勉強をします。習い事を続けている受験生はその分勉強に当てられる時間が減ります。そのため、上手く時間を作っていく必要があります。そこで、重要になってくるのがスケジュール管理です。1日単位、1週間単位、1ヶ月単位と細かくスケジュールを決めていきます。

スケジュール管理が上手くいくと時間を上手く使うことができ、習い事をしていない受験生と同じぐらいの勉強時間を確保することができます。

詳しくスケジュール管理について知りたい方は以下の記事をご覧下さい。

親が送り迎えを忘れずに行う

習い事には送り迎えが必要になってきます。送り迎えには親の協力が必要不可欠です。送り迎えができないと習い事を続けることはできませんし、子どもがやる気を出してくれなくなる可能性もあります。親が一生懸命、送り迎えをしてくれると子どもは自分も頑張ろうときっと思ってくれるはずです。

体調管理に気を使う

勉強と習い事を両立する中で体調管理は非常に大切になってきます。両立すると言うことはその分体力も使いますし、体調を崩しやすくなります。ですので、親が子どもの体調管理をしっかりとしてあげてください。

風邪気味だと思ったら病院に連れて行く。朝、昼、晩と栄養の偏りがないように料理を作るなど子どもの体調管理をする上で大切なことはあります。

生活習慣を確立する

体調管理に気を使うことに少し似ていますが、生活習慣を確立することは非常に大切です。生活習慣を確立するということは、寝る時間と起きる時間を毎日同じようにするということです。寝る時間と起きる時間を決めておくことで規則正しい生活にすることができます。

生活習慣が確立できていないと、学校の授業や塾の授業中に寝てしまうこともあります。規則正しい生活習慣を確立して常にベストパフォーマンスで勉強に集中できるようにしましょう。

子どもの学習状況を把握する

子どもの学習状況を把握することはとても大切です。もしも学力が伸び悩んでいたり、落ちている場合は、習い事と勉強の両立が上手くできていない可能性があります。日々のテストや模試の結果、宿題の提出状況などを参考にして、子どもの学習状況を把握しましょう。

続けないほうが良い場合

中学受験をする=習い事を辞めると言うわけではないと言うことはわかってもらえたと思います。しかし、習い事を辞めた方がいい場合もあります。辞めた方がいい場合は以下の通りです。

  • 学力が極端に下がっている場合
  • 時間的余裕がない場合
  • 子どもが惰性でやっている場合
  • 経済的余裕がない場合

それぞれ詳しく解説していきます。

学力が極端に下がっている場合

学力が極端に下がっている場合は習い事を続けない方がいいです。習い事と勉強を両立することができていません。学年が上がるにつれて勉強量は増えていきますので、より一層両立が難しくなります。

そこで、習い事を続けているとより学力が下がってしまうかもしれません。ただし、中学受験と勉強を第一に考えている場合に限ります。

時間的に余裕がない場合

時間的に余裕がない場合は習い事を続けない方がいいと思います。時間的余裕がなければ、どうしても睡眠時間を削って勉強や宿題をする時間を確保しようとしてしまいます。

また、子どもの遊ぶ時間も削られていきます。著しく発育する時期に習い事と勉強だけの時間を過ごしていると、身体的発育が遅れることはもちろんのこと、周りの友達との関係が崩れてしまう可能性があります。

ですので、遊ぶ時間や寝る時間を削ってまで時間的に余裕がない場合は習い事を続けるべきではないと思います。

子どもが惰性でやっている場合

子どもが惰性で習い事をやっている場合は今すぐに辞めるべきです。習い事を始めたばかりの時期はやる気があったとしても、続けていくうちにだんだんやる気がなくなっていくことがあります。

子どもの習い事に対するモチベーションをしっかりと親が把握しておく必要があります。そのためには日頃から習い事での様子や習い事に対する思いを知っておくことが大切です。

経済的余裕がない場合

経済的余裕がない場合は習い事を辞めざる終えません。学年が上がるほど模試が増えてきたり、塾で行われる講習会や授業を受けるようになるためお金が掛かります。また複数の中学校を受験すると試験費用、入学金も多くかかることになります。

経済的余裕がない中、習い事を続けていると勉強に当てれる費用がなくなってしまうこともあるので、経済状況を確認しながら慎重に出費しましょう。

まとめ

  • 中学受験と習い事は両立できるがとても大変
  • 子どもの思いを大切して続けるか続けないか決める
  • 勉強と習い事の両立には親の協力が必要不可欠

いかがだったでしょうか。中学受験と習い事の両立について理解してもらえたと思います。
中学受験と習い事の両立はとても大変です。ご家庭の状況、子どもの状況によって両立できるかできないかは変わってきます。

誰かが習い事を続けている、続けていないは関係なく、子どもがどういう状況なのかしっかりと把握した上で習い事を続けるか続けないか決めてください。最後までご覧いただきありがとうございました。

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