なぜ中学受験するの?中学受験する理由・意味とは

中学受験に向けて勉強をしたり、塾に通ったりすることは、簡単なことではありません。成績も順調に伸び続けるわけではなく、スランプに陥ることがあります。勉強をしていると、子どもから「中学受験をやめたい」と言われることもあるでしょう。

そのようなとき、簡単に「じゃあ、やめよう」と言うことが決して正しいことではありません。なぜ中学受験をしようと思ったのかを今一度考えなおし、本当にやめるべきなのか、続けるべきなのかを考えることが大切です。中学受験というのは簡単なものではありません。精神的にも体力的にも、金銭的にも負担のかかるものです。だからこそ、親子ともに明確な理由をもち、納得したうえで受験に向かって進んでいくことが求められます。

そこで、今回は「なんで中学受験をするんだろう」と、立ち止まったときのために、中学受験をする理由として、一般的にどのようなものがあるのか、そして中学受験にはどのようなメリットと注意点があるのかを紹介します。これを参考に、ご家庭として「なぜ中学受験をするのか」ということを考え直してみましょう。

目次

中学受験をする4つの理由

中学受験をする理由として考えられるものを4つ紹介します。ご自身の考えとなるものはもちろんのこと、面接での返答例や、中学受験への考え方や視野を広げる参考にもしてみてください。

理由その1・・・最新設備や施設、学校行事の豊富さ

中学受験をして通うことになる私立中学や、国公立中学というのは、どこも学校も施設の充実に力を入れています。全教室で冷暖房が完備されていたり、全天候型のグラウンドや年中泳げる室内の温水プールが設備されていたりするところも多いです。定期的に校舎の改修工事や建て替えが行われ、パソコンなどの設備も新しいものが導入されます。

また、学校行事も修学旅行が海外という学校が多いですし、それ以外にも宿泊行事が頻繁にあるという学校も多いです。ユニークな学校行事が設けられていたり、学校の創立当初から続く伝統的なイベントがあったり、部活動に力を入れているというところもあります。

理由その2・・・ 学校独自の指導方針

私立中学や国公立中学には、建学の精神に基づいた学校独自の指導方針があります。そのため、家庭の指導方針と合致した教育を受けさせることができるのです。「自主性を尊重する」とか「面倒見の良い指導」など、学校によって様々な方針があり、普段の生活に反映されています。学校の方針に沿って授業や進路指導、行事といったものが一貫して行われるので、充実した学生生活を送ることができ、子どもたちの得るものが多いと考えられています。

学校の指導方針が明確であることで、学習面だけでなく子どもたちの内面の成長にも期待ができます。中学高校の6年間というのは、多感な年齢であり、子どもたち自身の内面の成長が著しい時期です。そこで、そのような時期にどのような指導方針の学校で過ごすかということは、内面の成長に大きく期待が持てます。

また、学校の指導方針に理解を示した家庭が集まることで、似たような価値観の子どもたちや保護者が集まるというのも特徴です。価値観が似ている、考えが似ている家庭が多いことで友達同士でのトラブルや保護者間でのトラブルも少ないとされています。多感な時期である中高6年間を過ごす環境だからこそ、明確な指導方針があり、なおかつ少ないトラブルで安心して通える環境を選びたいとして中学受験を検討するのです。

理由その3・・・ 大学進学に有利

中学受験を検討する理由として、近年多くの人が挙げる理由として「大学受験に有利」ということがあります。私立の学校の場合には、推薦制度があるという学校も多く、普段の成績で上位をキープすることで難関校にも推薦してもらえることもあるのです。また、大学付属の学校の場合には、高校からほとんどの生徒が推薦してもらえて大学に入学できるというケースもあります。中学受験の段階で、難関大学進学に向けての準備体制が整う学校を選ぶほうが安心、進学に有利という考えから中学受験を検討する家庭は多いです。

理由その4・・・ ゆとりある学生生活を送るため

公立中学校に通って高校受験をする場合、中学生の3年間は内申点を取るために中学1年制から勉強に忙しく、その合間に部活動や委員会活動があるたとても忙しいです。高校生になっても、高校受験が終わってゆったりする間もなく、同じように部活や委員会活動をしながら勉強をしなければなりません。中学受験をしていれば、高校受験がないため部活動にも打ち込みやすいですし、大学受験まで勉強面でも余裕をもって過ごすことができます。

また、保護者にとっても、中学受験をしていれば大学受験に向けての方針が早いうちで見えているという安心感があります。子どもに対して「勉強したの?」「大学受験どうするの?」といった話をせずに済むので、余計なもめ事を起こさず過ごせるという点もメリットです。

定期的に中学受験をする理由を確認する必要性

中学受験をする理由は、受験勉強中に定期的に親子で見直すことがとても大切です。なぜ見直すことが大切なのでしょうか。

志望校選びの参考になる

中学受験の勉強をしながら、どの家庭でも志望校を決めていきます。志望校を決める際、受験勉強が進んでいくとどうしても偏差値で学校を選びがちです。しかし、最も大切にすべきは偏差値ではありません。中学受験をしようと思った理由を考えることで、どのような学校を志望校にすべきなのかが見えてきます。

志望校選びに迷ったり、第一志望は決まっても併願校が見つけられなかったりするときには、中学受験をしようと思った理由を思い出してみましょう。理由を思い出すと、どのような学校を志望校にするべきなのかが明確になってきて、志望校や併願校探しの指標になります。

スランプのときの励みになる

中学受験の勉強というのは決して楽なものではありません。そして、好不調の波が必ずあります。思うように成績が上がらないときには、不安になるし中学受験をやめたいと思うこともあるものです。保護者も子どもの成績が上がらないと厳しい声をかけてし舞うこともありますし、子どもから「もう受験をやめたい」と言われて困ることもあります。

そのようなスランプに陥ったときには、親子で中学受験をしようと思った理由を話し合ってみましょう。なぜ中学受験をしたいと思ったのか、志望校を見つけて受験勉強を始めたのかを確認すると、また頑張ろうという気持ちを取り戻しやすいです。

面接対策になる

私立中学校や国公立の中学校の一部には、入試で試験以外に面接の選考があるという学校もあります。面接では、面接で志望動機を聞かれることが多いです。もしも面接で「両親に言われたから」とか「周りが受験するから」といった理由を伝えると、あまり良い評価は受けられません。

そこで、子ども自身も中学受験をする理由をきちんと理解することで、受験校を決めた経緯、なぜその学校に通いたいのか、入学してどのような学生生活を送りたいか、といったことが自分の言葉で話せるようになります。入試直前になってくると面接対策をすることが多いですが、その時期には過去問の仕上げが忙しく、面接対策のための時間を作るということは難しいです。改めて面接練習の時間を取らなくても、ある程度自分の言葉で中学受験のことを語れるようにしておくためにも、日頃から中学受験についての家庭の方針や考えを話し合って理解させておくことが大切なのです。

きちんと話し合ったうえで中学受験の勉強を始めよう

中学受験をする家庭は全国的に増えています。そのため子どもたちからも「○○ちゃんが受験するから自分もしたい」と言われたり、保護者も周囲の子たちが受験すると聞いて「うちも始めようかしら」といった気持ちで始めることも少なくありません。

しかし、中学受験というのは精神的にも肉体的にも、金銭的にも決して楽なものではないです。そして、途中で辞めてしまっては何も残りません。子どもたちも「勉強が辛かった」という気持ちしか残らないですし、保護者にとっても「中途半端なことをして無駄だった」というネガティブな感情が残ってしまいます。最後まで取り組まないことにより、負けグセがついて子どもによっては根気強くあきらめず取り組めなくなることもありますます。このように、中途半端なことにしないようにするためにも、周りが受験するから、とか受験しておくと楽だから、といった安易なことで中学受験を決めることはとても危険です。

そこで、中学受験をするかどうかは、始めのきっかけこそ「周囲が受験するから」とか「知り合いが私立中学校に通っているから」といったことであったとしても、家族でしっかりと考えて「だから中学受験をしたい」という明確な理由を持つようにすることが大切です。中学受験によって得られるものと、中学受験をすることでどのような大変なことがあるのかを考え、総合的に「中学受験をするべき」と思える理由が見つけられたら、中学受験をするようにしましょう。家族全員が同じ目標を持ったうえで受験勉強をすれば、お互いに励ましあい、なおかつ高いモチベーションを持って中学受験に臨むことができます。

まとめ

今回は中学受験をする理由はどのようなものがあるかを紹介しました。充実した施設環境が整っていることや、大学受験に向けて早くから準備ができること、学校独自の指導方針により人間教育もしっかりと受けられることなどが理由としてあります。家庭によってどのような理由で中学受験を志す理由というのは様々です。どのようなことを期待して私立や国公立の中学校を受験するのかを考えて、中学受験をするかどうかを決めていきましょう。

定期的に中学受験をする理由は保護者と子どもの間で話し合うことが大切です。話し合いをすることによって、スランプに陥ったときのモチベーションアップを促したり、面接対策にもなります。明確な理由を持っておくことで志望校選びの参考にもなります。

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