中学受験を成功させるために大切な父親の4つ役割

中学受験は家族で乗り切るもの、と言われることがありますが、実際には母親と子どもの二人三脚になりがちです。しかし、共働き世帯も増えている今は父親の関わりが欠かせません。とはいえ、父親が関わろうとするとどのくらいどういった関りをするのが良いのかわからないと悩む父親は多くいます。

特に中学受験を経験していない父親にとっては、自分がイメージできる受験というと高校受験や大学受験です。高校受験や大学受験は、ある程度精神的に成熟してからの受験ですし、受験をしないという選択肢が少ない状態での受験になり立場が異なります。そのため、自分の受験に照らし合わせて考えると子どもの状態との違いに適切な声掛けができなくなるので注意が必要です。

この記事では、中学受験に父親が関わるにあたって大切なことを4つ紹介していきます。夫婦で力を合わせ、家族で中学受験を乗り切ることができれば、家族のきずなも深まり、関係性をより良いものにすることができるでしょう。

目次

中学受験を成功させる父親の大切な4つの役割

では、中学受験を成功させるためには父親はどのような役割をすることが望ましいのでしょうか。4つの具体的な役割を紹介していきます。

家族へのねぎらいを忘れない

中学受験の勉強を進めるにあたり、子どもとの直接のやり取りはお母さんがメインになって進めていきます。宿題の管理をしたり、塾の面談に出向いたり、子どもと成績や進路についての話し合いをしたり、といったことの多くをこなすのは母親です。そこで、無理にお父さんも子どもへのかかわりを増やそうとするのではなく、完全に裏方に回りお母さんのねぎらい役に徹するほうが、スムーズに物事が運びやすくなります。子どもたちも忙しいですし、夫婦2人から指示が出ると食い違いが出て混乱をさせる可能性も高いです。日頃から子どもが心身ともに健康な状態を維持して受験勉強ができているのはお母さんのおかげだ、という感謝の気持ちを持ち、それを伝えることを心がけましょう。

また、この気持ちは子どもに対しても伝えていくことが大切です。「お母さんのおかげでこの家は良い状態が維持できている」ということを子どもに伝えるとともに、子どもへのねぎらいの気持ちも伝えるようにしていきます。受験勉強というのはとても辛く大変なものです。その気持ちを理解して、寄り添い、見守ることが父親として大切な役割となっていきます。常に声をかけて励ます必要はないですが、定期的に子どものことを見ていること、よく頑張っているとほめることで子どもも自信をもって受験勉強に臨むことができるのです。

休日を有効活用する

お父さんだって仕事をしていて忙しく、休みの日はゴロゴロしたいと思うこともあるでしょう。しかし、子どもたちも学校に行きながら受験勉強をしていて大変な思いをしています。そんな中で、子どもが家で宿題をしているときに、お父さんのゴロゴロと過ごす姿を見ると「自分だけが大変だ」というネガティブな感情を抱くに決まっていますし、お父さんへの尊敬の気持ちはどんどんとなくなるものです。子どもに対して休みの日にも規則正しく過ごして、しっかり勉強をすることを求めるのであれば、お父さんも同じように過ごすことが大切です。

また、お父さんは仕事もあり、平日になかなか子どもとコミュニケーションを取る時間がありません。そこで、休みの日こそできるだけコミュニケーションを取るようにしましょう。少しでも一緒に話をしたり、塾の宿題を見てあげたり、ということ以外にも図書館に一緒に行ったり、博物館に連れて行ったり、といった勉強に役立つ外出を提案し、一緒に行うことができると理想的です。

叱るときは論理的に

中学受験勉強をしていると、どうしても子どもを叱る場面が出てきます。そのような際、お母さんは子どもとのやり取りで感情的になることがあるものです。お父さんまで同じようなことをしていては、子どもも聞く耳を持たなくなってしまいます。そこで、お父さんは子どもとお母さんの間に立って、言葉を選んで伝えることを意識しましょう。

「怒る」と「叱る」という言葉は似ているようで全く異なるものです。怒るが感情的に言葉をぶつけるのに対し、叱るというのは理路整然と諭すように伝えていきます。厳しい言葉で伝えないと子どもは理解しない、考えを改めない、ということは決してありません。ゆっくり諭すように叱ったとしても、きちんとお父さんの伝えたいことが理解できれば、考えを改め行動も変えることができます。日頃から何か子どもに改めてほしいことがある場合には、叱ることを意識すること、叱った後にはしっかりとフォローすることを意識しておきましょう。

冷静なデータ分析

日頃から仕事で資料を見たり、交渉をしたりということをしているお父さんにとって、模試の結果データや塾からもらってくる資料を読み込んで分析し、改善すべき行動を考えることはお父さんの役割として取り組みやすいことです。普段勉強している子どもたちや、その様子を見守っているお母さんよりも、中立的な立場でデータを見られるので、客観的な意見を出すことができます。そこで、模試が返却されたときや、志望校を決めるときに、データ分析をしてどう行動するべきかという方針を決めていく役割を担うのはお父さんのすべき役割として非常に効果的です。

ただし、データだけですべてを決めるのは危険ですし、子どもも従わなくなります。そこで、日頃から子どもやお母さんともコミュニケーションを取る時間を設け、2人の意見についても耳を傾けておくことが大切です。特に志望校や受験する学校については、データだけでは決めることができません。データを分析するとともに、2人の意見を頭に入れつつデータの内容を伝えるようにしたり、志望校や受験校の提案をしていくことを心がけましょう。

気を付けよう!中学受験で避けるべき父親の行動

逆に父親としてこういう行動は避けたほうがいい、というものとして大きく2つあります。日頃の行動を振り返り、このような行動をしていないか、またこういった行動をしているように子どもに見えていないかを考えてみましょう。

無関心

「志望校はお母さんと子どもに任せている」とか「受験のことはお母さんに任せている」というのは、信頼をしているように見えて、子どもとお母さんにとっては無関心だと思わせる原因です。頑張って受験勉強をしていても、お父さんが無関心というのは子どもにとってもお母さんにとっても、あまり良い気持ちにはなりません。お母さんも子どもも受験勉強をしていると辛くて話を聞いてほしいと思う場面もあります。そういったときに、相談しやすい環境づくりをしておくことが大切です。

とはいえ、日頃から全く関りがない状態にしてしまっていると、関わろうとしたり、きちんと関心があることを伝えようとしてもなかなか伝わりません。そこで普段から休みの日には子どもとコミュニケーションを取ったり、一緒に学校見学に行ったり、塾の成績を見て子どもを励ましたり、ということを積み重ねておくことが大切です。

休みの日にスマホばかり見ている

今はスマホでなんでも調べることができますし、ゲームをしたりして過ごしているお父さんも多いでしょう。中には休みの日にも、スマホで仕事のやり取りをしているということもあります。しかし、子どもからするとスマホをいじっているというのは遊んでいるようにしか感じられません。「お父さんは休みの日もスマホばかり」というのは、子どもにとって決して良い印象を与えないものです。

お父さんも休みの日に読書をしたり、家のために片づけをしたり、子どもが過ごしやすくなるようにDIYをしたり、といった行動をしていると子どもたちも尊敬の念を抱くきっかけとなります。このような行動もなしに、頭ごなしに怒られたりすると、思春期も相まって「自分のことをよくわかっていないくせに」とか「お父さんは遊んでばかりなのに」といった反感の気持ちが芽生え、子どもが話を聞かなかったり反抗したりする原因となります。

父親は中学受験において大事な伴走役

中学受験を進めるにあたり、基本的に子どもへの声掛けやサポートをするのはお母さんです。お父さんも出て行ってあれこれ口を出していると、子どもは指示系統が複数になることで混乱をしたり、何度も同じようなことばかり言われて嫌な気持ちになったりします。そのため、お父さんは後ろに控えておき、要所要所で出ていくことが望ましいです。

メインになって声を掛けないからこそ、関り方が難しく感じることもあるでしょう。しかし、大切な伴走役であり、何かあったら後ろにいて必ず助けるから、という姿勢を見せておくことが大切です。成績が思うように上がらなくて落ち込んだとき、志望校が思うように決められないとき、などの場面でお母さんや子どもに寄り添って話を聞くことができるだけでも、子どももお母さんも気持ちが前向きになり、頑張ろうと思えるものです。大切な場面で相談できる相手であることを心がけておくと、中学受験でのそれぞれの役割分担がバランスの取れた良い形になり、中学受験を成功に導いてくれます。

まとめ

今回は中学受験を成功させるために、お父さんにはどのような役割があるのかを紹介しました。どれもとても大切なものであり、行動できることでお母さんや子どもの支えとなります。日頃の行動を考えて、お母さんや子供たちに今回紹介した4つの役割が見せられているか考えてみましょう。

どうしても中学受験を主だって進めていくのはお母さんと子どもが中心になりがちです。そのため、お父さんは関わり方が難しく、最終的にほとんどノータッチになってしまう場合もあります。無関心と後ろに控えて様子を見守るのは全く違うものです。二人にねぎらいの気持ちを持ち、ちゃんと様子を見守っていることを伝えること、大切な場面では前に出ていき必要な行動をとることで、親子や夫婦の関係もより良好になり、中学受験を成功させる大切な一助になります。

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