中学受験の男子御三家とは?「開成」「麻布」「武蔵」の入試傾向

中学受験を考える際に「御三家」という言葉は必ず出てくるものです。最難関であり、多くの人のあこがれである学校でもあります。塾の面談や保護者会でも出てくる言葉であるため、頭に入れておくことが望ましいです。

御三家とひとくくりにされますが、3つの学校はそれぞれに特徴があります。入試問題の傾向はもちろんのこと、学校の指導方針やどのような子に向いている学校なのかということもそれぞれに違うのです。学校ごとに違いがあるからこそ、たとえとして塾の先生から「御三家でいうと○○のタイプ」といった言い方をされることもあります。そのため、御三家を志望していなかったとしても、御三家の情報は中学受験生の保護者ならある程度知っておくことが望ましいのです。

そこでこの記事では、御三家とされている学校がどこなのか、そしてどのような特徴があるのか、入試問題の出題傾向はどのようなものかという御三家について知っておくべき情報をまとめて紹介をしていきます。御三家志望の方はもちろんのこと、中学受験全般の情報を身につけたいという方はぜひ参考にしてみてください。

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なお、御三家とは別に、女子御三家新御三家と言われている記事に関しては、下記の記事をそれぞれご覧ください。

目次

中学受験の男子御三家とは

一般的に男子御三家というのは「開成中学」「麻布中学」「武蔵高等学校中学」の3つのことです。神奈川や関西などほかの地域にも御三家があることから「東京御三家」という言い方をすることもあります。

どの学校も長い歴史があり、難関大学への合格者の多さから中学受験を志望している小学生やその保護者から絶大の人気を誇る学校です。人気の高さから入試倍率も高く、合格するには高い学力を求められます。3つの学校はそれぞれに様々な違いがあるので、それぞれの学校の特徴をみてみましょう。

開成中学校

開成中学校はどのような学校なのでしょうか。指導内容の特徴、進学実績を中心に紹介をしていきます。

指導の特徴

高校入試があり、高校1年生からは外部進学生も入学してくるのが特徴です。最初の1年については別クラスで授業を行いますが、2年生以降は混合クラスになります。

授業については国語、数学、理科、社会、英語の主要5教科については独自のカリキュラムで授業が進められ、カリキュラムに沿った教材を教員が作成しているためオリジナル教材が多いです。教科書をはじめとした既存の概念にこだわらず学校オリジナルのものに取り組むことによって、想像力や思考力を身につけ、さらにはそれを活用する学力を身につけることを目指しています。

建学の精神や校風

開成中学が大切にしているものの一つに「開物成務」があります。学校の名前の由来にもなった言葉で、中学の古典から取られたものです。創立から現在に至るまで学校が大切にしているものであり、生徒の自由を尊重する校風につながるものでもあります。男子校らしい気風を守りながらも、自主性と自立性を尊重する校風で志の高いリーダーをたくさん輩出しています。

進学実績

東大合格者は180名前後を推移しており、理系の最難関といわれる理科三類にも10名以上合格しています。他大学でも国立大学での合格率も高いですし、早慶の合格者もそれぞれ100名も輩出しています。医学部への進学も目立ちます。

学校情報

所在地ː東京都荒川区西日暮里4-2-4
最寄り駅ː西日暮里駅徒歩2分

麻布中学

麻布中学にはどのような特徴があるのでしょう。指導内容や進学実績をもとに紹介していきます。

指導の特徴

文章を書くことに重点を置いた指導をしているのが特徴です。校内での定期テストや実力テストでも記述式の問題が多いですし、中学の卒業時にはグループでの卒業論文、高校1年時には就労論文の提出が義務付けられています。教師が生徒を一人の大人として扱い、自ら研究する姿を生徒に示すことで自主的に学ぶ姿勢を身につける風土が根付いています。

建学の精神や校風

自由闊達な校風のもとに、自主・自立を重んじています。自分で考え、行動し、責任も自分で取ることを大切にしており、服装や髪型、クラブ活動まで何もかもが生徒の裁量に任せられているのが特徴的です。個人の努力や仲間との協力を重んじているため、学校行事は生徒たちが盛り上げ皆で楽しんでいます。

進学実績

例年、麻布中学からの東京大学への合格者は60名前後です。最難関である理科三類には5名前後が合格しています。その他の国立大学への合格実績も高く、早慶にはそれぞれ130以前語が毎年合格しています。

学校情報

所在地:東京都港区元麻布2-3-29
最寄り駅ː広尾駅徒歩10分、麻布十番駅徒歩15分

武蔵中学校

武蔵中学はどのような学校なのでしょう。他の2校と同様に特徴を紹介していきます。

指導の特徴

主体的に課題解決に取り組む姿勢が求められる指導が行われています。そのため文部科学省指定の教科書を使わずに学校独自の教材を活用する場面も多いです。教養教育にも力を入れており、中学3年生からは全員が第二外国語の授業を週2回受講するが必修とされています。他の2校に比べると合格者数を半分ほどに絞っており、少人数できめ細やかな指導が行われているのが大きな違いです。

建学の精神や校風

教育目標として「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力ある人物」という三理想が掲げられています。さらに、質実剛健な男子校らしい校風の中でキャリア教育やグローバル教育、リーダーシップ教育にも熱心です。自由と理想を理解した人物を育てることを目標として指導が行われています。

進学実績

東京大学の合格者数は例年20名前後となっており、学年全体の8%ほどとなっています。早慶の合格者数もそれぞれ15名ほどです。他の2校に比べると少ない印象ですが、学年の生徒数が異なる点の配慮が必要です。武蔵大学が同じ敷地内にあり連携していますが、例年武蔵大学への進学者は少数です。

学校情報

所在地:東京都練馬区豊玉上1-26-1
最寄り駅ː江古田駅徒歩6分、新桜台駅徒歩5分

校風をもとに子どもに合った学校選びを

男子の御三家は、3校共に入試が2月1日に行われます。そのため中学受験の際に受験できるのは1校です。御三家というくくりの中にありますが、それぞれの学校ごとに入試問題の特色も異なりますし、必要になる対策も違います。そのためできるだけ早くどこの学校を志望校にしていくかを決めて対策を進めることが大切です。

どうしても受験をする際には「過去問での得点率」とか「入試倍率」とか「80%偏差値」とかという数値で判断をしてしまうことがあります。たしかにこういった数値的情報も合否判定の一つの指標となります。しかし、学校選びは「合格しやすそうなところ」とか「合格の見込みがあるところ」といった選び方は避けるべきです。せっかく合格しても学校になじめなかったり、校風が合わなかったりすれば通っていても子どもたちも楽しめませんし、ポテンシャルを生かしてさらに伸ばすということはできません。子どもによっては途中で転校することを選ぶということもあります。学校選びをする際には、実際に子どもが楽しく通える学校であるかを考えるようにしましょう。

3校を比較する際に、どこも自主性を重んじていますが自主性の伸ばし方は異なります。そのため学校全体の雰囲気も全く違います。実際に足を運んで学校行事を見学したり、説明会で先生方の話を聞いてみたり、先輩から話を聞いたりすると、パンフレットやホームページ上の情報以外の部分も知ることができて、学校の雰囲気をつかみやすいです。

御三家を目指すなら早めの受験勉強と塾選びが大切

御三家は男子の最難関とされている学校であり、多くの人が憧れます。しかし、実際の受験者数の倍率を見ると「2.3倍」という学校もあり、倍率の数字だけを見ると頑張れば合格できるのでは?という気持ちになるかもしれません。実際には、合格に近い状態の生徒が多く集まっての2倍なので、難易度はとても高いです。そのため早い段階から受験勉強のスタートをして、知識をしっかりと身につけておかなければなりません。

中学受験をするにあたっては、早めに始めて損をするということはないです。早めに始めることで学習習慣を身につけたり、基礎知識を早いうちに定着させたりといったメリットがあります。もちろん、受験勉強を始めるのが遅くても努力して御三家に合格することもありますが、こういったケースはマイノリティであることを理解しておきましょう。

早めの対策をするのと合わせて大切なのが塾選びです。子どものタイプに合った塾を選ばないと、モチベーションも維持できないですし、成績も伸びなくなってしまいます。少人数制の塾で質問ができる空間が合っている子や、大人数で切磋琢磨したほうが合っているタイプ、個別指導でじっくりと納得しながら進む方がいいタイプ、など子どもには様々なタイプがいて、どのようなタイプの子にも御三家への合格のチャンスはあります。ポテンシャルを生かして合格をつかむためにも、しっかりと合うタイプの塾を見極めるようにしましょう。そのためにも、早いうちから行動して授業見学や体験をして合う塾がどこなのかを見極めることが大切です。

塾選びの際には、子供に合っているかどうかと並行して、御三家対策がどのように実施されているかも確認するようにします。御三家独自の対策ゼミや模試が充実しているところを選んだほうが、早いうちから受験校対策をしてもらえるので効率的です。

まとめ

今回は男子御三家について紹介をしました。どの学校も男子校の最高峰として、明確な指導方針が打ち出されています。3校とも2月1日にしか受験を行っていないので、併願することができません。どのような学校に通わせたいか、家庭の方針と合っているかといったところを確認しながら、どこを志望校として挙げていくか決めていくようにしましょう。

また、もしも御三家を志望していなかったとしても、3校がどのような学校かを知っておくことは、中学受験において志望校選びの参考になります。塾でもたとえで用いられることもあるので、御三家受験を検討していなかったとしてもある程度の情報は集めておくことが望ましいですね。

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